マスク着用のススメ!

マスクの着用には、2つの理由があります。

「他人から自分への感染」

「自分から他人への感染」
です。

新型インフルエンザが日本にも!という報道が入ってきたとき、一部地域では、ほとんどの人がマスクを着用しました。
他国の報道と比べてみると、異常にも見える光景でした。
しかし、いろいろな情報が耳に入ってくると、「どうやらマスクで防止はできないらしい」という噂が広がり、
今度はマスクをしている人を見れば、「病気なのかしら?」という視線を投げかけることも。
どうも、日本人の考え方は、情報に踊らされる傾向にあり、極端に偏りがちです。

どちらにしても、マスクをしていれば安全なわけではなく、
効果がないわけでもありません。

まず、マスクは、「不織布製マスク」を利用します。
不織布製マスクは、糸を織らずに、熱や化学処理によって接着したものです。
安価で制作できるので、使い捨てできること、清潔だということ、ウイルスの大きさより目が細かいという理由で、「不織布製マスク」がおススメです。
エコの点で、手作りマスクを推奨されている記事を見ることもありますが、普通の綿生地では目が粗く、ウイルスが通過してしまいます。

健康な人が、感染予防のためにする場合には、マスク内に湿気がこもることが有効です。
できるだけ、外気を遮断されるもので、自分の吐息によって湿度が保てるものを選びます。
ただし、これは逆に息苦しさを感じさせ、楽なものではありません。

大切なのは自分のウイルスを外へ出さないこと、の方です。
人に対してという意味合いで、「エチケットマスク」と言います。
インフルエンザでないにしても、流行時の咳やくしゃみは、不快に感じるものです。

また、どちらでもない場合に、ハイリスク群などで、一般的に病原体に対する注意が必要な人、がいます。
マスクは完璧な予防策にはならず、「時間稼ぎ」のようなものです。
できるだけ、人の多いところには立ち入らないことが必要です。

人ごみに入ったあとのマスクは、使いまわさずに処分しましょう。

インフルエンザウイルス

インフルエンザウイルスには、「A型」「B型」「C型」の3つの型があります。

このうち、季節性インフルエンザの原因となるのは、「A型」と「B型」です。

実は「C型」も人に感染する可能性があるのですが、主に幼児期に感染し、呼吸器障害を起こすため、季節性の症状と異なるところが大きく、「A型」「B型」とは分けて考えられています。

「A型」と「B型」というのは、大きな分類です。
人間には「女性」と「男性」がいる、といったくらいに考えてください。

ウイルスはとても小さな粒です。
小さいけれどもいろいろな成分でできています。
特に表面を覆う「糖蛋白質」が特徴的です。

ウイルスを分類するうえでは、「ヘマグルチニン(HA)」と「ノイラミニダーゼ(NA)」という二種類の糖蛋白に注目されます。

これは、人間でいうと「髪型」と「化粧」とでもいいましょうか。
とにかく良く「形が変わる」のです。
これを「変異」といいます。

変わるのには理由がありません。
時期も決まっていません。
気まぐれで髪型を変えるようなものです。

インフルエンザの種類は、HAとNAの組み合わせによって決まります。

特に「A型」は変異が多く、HAが16種類、NAが9種類見つかっています。

対して「B型」は変異が少なく、もしかかってしまっても免疫が長く続くので、流行しにくい型です。


◆A型インフルエンザ

毎年流行し、その型が気になるのは、変異の多い「A型インフルエンザ」です。

インフルエンザのタイプは、「ヘマグルチニン(HA)」と「ノイラミニダーゼ(NA)」の組み合わせの数だけあります。

ヘマグルチニンを「H」と略します。Hは、H1〜H16まで見つかっています。
ノイラミニダーゼ「N」と略します。Nは、N1〜N9まで見つかっています。

組み合わせにより、「H1N1」から「H16N9」と記号化されます。
もちろん、これからも増える可能性はあります。

この中で「流行」の原因となるのは4種類です。

H1N1 … Aソ連型
H3N2、H1N2、H2N2 … A香港型

といっても、同じ「H1N1」でも、毎年微妙に変化しているので、その種類は数えられません。
同じシリーズの口紅でも、ロットによって微妙に色が違うわ、ってとこですかね。

また「人に感染した」例は他の型でもあります。
「H9N1」や「H5N1」で感染者が報告されていますが、伝染力が弱く、人から人へはほとんど移らなかったため、流行していません。
しかし、新型インフルエンザが突如、ニュースを騒がせたように、いつどんなウイルスに襲われるかはまったく未知なのです。

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インフルエンザの場合、一度かかると体内に「免疫」ができるため、同じ型のウイルスに感染することはありません。

「B型」と「C型」はそもそもタイプが少ないので、免疫ができている人が多く、大流行しません。

しかし、「A型」は種類が多いので、今年はどのタイプが活動するかというのは、まったく「予測」でしかありません。

水鳥が全部の型のウイルスを持っているので、渡りの時期や動向を見据えて予測されます。

一応、予防接種のワクチンは、何種類かのタイプに当てはまるように毎年考えて作られますが、残念ながら予測がはずれると効果がありません。


◆B型インフルエンザ

「B型インフルエンザ」は、ヒトとアシカにのみ感染するウイルスです。
A型に対して流行しにくいのは、宿主が少ないためだと考えられています。

症状は、A型とあまりかわりません。
筋肉痛、関節痛、高熱が特徴です。


◆C型インフルエンザ

「C型インフルエンザ」は、ヒトとブタに感染するウイルスです。
変異が少なく、ウイルスのタイプが少ないため、流行することはあまりありません。流行したとしても、非常に狭い地域での流行で終息します。

通常のインフルエンザで行う簡易検査(特異抗体を検出する方法)が出来ないので、風邪の一種として、自然に回復を待つことが多いようです。
しかし、乳幼児期に感染することがあり、A型やB型よりも重い症状が出ることがあります。

 
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