対処薬
■対処薬
西洋医学では、インフルエンザは、「薬」で治療することのできる病気です。
というより、インフルエンザにかかってしまったら、ウイルスの増殖を抑える薬を飲む以外に、根本的な治療の方法はありません。
この薬を「抗インフルエンザ薬」と言います。
漢方薬を処方されることもありますが、基本的に漢方の治療は、対処療法ではなくて、体の調子を整えるための薬なので、ウイルスの直接作用するものではないのです。
抗インフルエンザ薬は、市販されていないので、医師の診察を受けたうえで、処方してもらわなければなりません。
抗インフルエンザ薬にはいくつかの種類がありますが、いずれも、ウイルスを退治するものではなく、増殖を抑えるものです。
ですから実は「治す」薬ではなくて、「これ以上悪化させない」薬ということになります。
しかも、発症後、約48時間以内に使用しなければ効果がみられません。
病院が閉まっていたり、ちょっと我慢したりすることで、飲むべきタイミングを逃してしまうこともあるので注意しなければなりません。
重症化しやすい病気ではあるのですが、実際のところ、健康な成人の免疫力をもっていれば、日数には個人差があっても回復する病気です。
ですから、抗インフルエンザ薬が効かなくても、時間がたてば楽になってくるのですが、子どもと高齢者にとっては、重症化する可能性が高く早く判断してあげた方がよいのです。
ちなみに、よく風邪薬といっしょに処方される「抗生物質」ですが、これは「細菌」に効果のある薬です。「ウイルス」には効きません。
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現在、日本で認可されている抗インフルエンザ薬
◆オセルタミビル … 商品名「タミフル」
<商品名>
・タミフル( ロシュ製、中外製薬製)
<形状>
・カプセル(細粒)
・ドライシロップ
<効能>
・A型、B型インフルエンザウイルス感染症の治療と予防
インフルエンザウイルスの増殖の原因であるノイラミニダーゼの働きを阻害する。
<副作用>
・吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの胃腸症状
・まれに肝障害、皮膚障害、出血性大腸炎
・青少年の異常行動については、因果関係がはっきりしていないが、事例がおおいため、注意しておかなければならない。
◆ザナミビル
<商品名>
・リレンザ( グラクソ・スミスクライン製)
<形状>
・吸入薬
<効能>
・A型、B型インフルエンザウイルス感染症の治療と予防
インフルエンザウイルスの増殖の原因であるノイラミニダーゼの働きを阻害する。
<副作用>
喘息発作の誘発に注意しなければならない。
◆アマンタジン
<商品名>
・シンメトレル( ノバルティス・ファーマ製)
<形状>
・錠剤
<効能>
・抗パーキンソン作用
ドーパミン(脳内の神経伝達物質)の放出を促進させ、ドーパミン不足による神経系の働きを改善させる。
・脳梗塞後遺症に伴う意欲や自発性の低下の改善する。
脳の神経に働きかけ、精神活動を活発にする。
・抗インフルエンザウイルス作用
A型インフルエンザウイルスの増殖を抑える。
感染初期の使用で、発熱期間を短縮できる。
<副作用>
B型インフルエンザウイルスには効果がみられない。
副作用は少ない薬だが、服用量が多いと不安、興奮、混乱、幻覚などの精神症状があらわれやすい。
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